SNOW WHITE …After KYOKO side -REN

From -MARRIED

ベッドの中…というよりも、上。
何も着ていなくても冷えないように、暖房が効きすぎる程に効いていて暑い位。
多分、アルコールが入ってるせいも、あるかもしれない。
雪が積もったからと言って、夕食は冬にピッタリなみぞれ鍋。少しのビール。
それが醒めないうちに、こうやって2人で抱き合ってるわけだけど。

「っ…やぁ…あん…」

あまり酔ってるわけじゃない俺とは逆に、腕の中の彼女はすっかり出来上がっていて、
今日はいつにも増して淫らに可愛くて、くらくらしてしまう。
零れ落ちる喘ぎ声を吸い込むようにして時々口付けながら、彼女の身体の温度を高めていく。
早く…ここまでおいで。
俺はとっくに準備できてる。
そうだな…きっと、2人で出かけた時からずっと…かな。

もっともっと真っ白になって俺を求めてくれるように、
指で彼女が一番感じてしまう蕾を強く弱く捏ね回す。
胸の飾りを噛んだり、白く滑らかな肌に跡をつける位吸い上げる度に
身体を震わせる彼女の様子を見ていると、もっとめちゃめちゃにしてしまいたくなる。
俺の前では何もかもを晒して、ただ俺に身体を預けてくれて、
乱れていく様を余すところなく、見せてくれる。
そんな君のことが愛しくてたまらない。

結婚した後は、家族になった後は恋人同士の時のようにはいかないなんて、
世間ではそういうことがあるみたいだけど、飽きるなんて…あるわけがない。
毎日毎日、新しい発見があって、彼女のことを好きになって
深く大きくなり続ける想いを伝えきれなくて必死なんだ。
許されるならいつだってこうして身体を繋げていたい。
キスをして…回された手の温度を感じながら、2人で一緒にそこへたどり着くために。

だけどそれはきっと快楽だけを求めているんじゃなくて
君と一緒に居られること、その過ぎるほどの幸せを確かめる1つの手段として。
まだまだ俺の知らない彼女がたくさんいるはず。
それを見せてもらうには、きっと一生かかったって時間が足りない。
なのに…飽きるだって?

笑われたって構わない。
一生に一度の恋が絶対に色褪せないものだってことは、俺が一番良く知ってる。

「ぁん…も…っ…い、れて…?」

我慢できないという風に、俺の手をぎゅっと握り締めてそう呟く彼女を見て、
支配欲のようなものがぞくぞくするくらいに満たされる。
そんなにも瞳を快楽に濡らしておねだりしてくるなんて…欲しいんだ…”俺”が。
うん、待ってて。俺も欲しいよ…君が。
もう少し可愛くてもっと淫らな君を見せてもらったら、ちゃんとあげるから。

今日の君はすごく可愛かった。
いや、今日も、かな。
俺のマフラーにすっぽり埋まってしまいながら、嬉しそうに笑ったり。
手袋がひとつだった理由が、俺と手を繋ぐためだったり。
何と言っても雪だるまを作っているときのあの楽しそうな顔。
こうやってしている時にはすっかり大人の女性なのに、まるで少女に戻ったみたいで。
キョーコちゃんと、呼んでいた頃の。

おあずけを大人しく待っていた自分自身を、おねだりされた通りに少しずつ彼女に進めて行く。
眉を寄せて、薄く開いた唇からは時々甘い声に彩られた空気が紡がれる。
視線を合わせると、すぐに恥ずかしそうに目を伏せて、それでも少しだけ腰を回すと無防備に喘いで。
大胆におねだりも出来るようになったのに、こうやっていつまでも恥ずかしさも見せてくれて。
君との時間はいつだって…こんな時でさえとても変化に富んでる。

「んっ、あ…っあ…ぁんっ…ふ…ぅ…っ」

ゆっくりと突き上げ始めると、押し出されるように喉から零れてくる声。
熱い粘膜に包まれて、きゅうっと締め付けられて…まるで俺を煽ってるみたいだ。
あふれる蜜が絡み合って、彼女の声と同じくらい淫らに響く水の音。
2人が触れ合って空気を揺らす震動、言葉代わりに交わす吐息、何もかもが混ざり合って、
それからただでさえいっぱいいっぱいな彼女の中で不規則に圧迫される感触がもうたまらない。

箍が外れたように彼女の腕を引っぱって身体を起こすと
ベッドの上に向かい合って座り、それからはもう彼女を壊してしまいそうに奥まで穿っていく。
少しずつ角度を変えては、その度に変化する柔らかなそこに何度も何度も打ち付けて。
今日もよく夜まで我慢したと思う。
だから早く君の中で果ててしまいたい、君と一緒に。

「あんっ、あ…あぁんっ…やっ…はぁん…っはぁ、あぁんっ…」

ぎゅっと抱きしめて、彼女に擦り付けるように身体を揺すると
切羽詰った声が耳元で響く。
その甘く達してしまいそうに乱れきった響きと、
動かすたびにキツくなる繋がれた場所に促されながら、
あぁ…もう…いってしまいそうだよ、キョーコ…君は…君ももうそろそろだろう、はやく、きて?

「あっ…あんダメぇ…ダメっも…ぅいっちゃ…っあ…つるがさ…っ…!」

好きだよキョーコ、愛してる…。



2006/03/30 OUT

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