LOVE MODE MAXIMUM -KYOKO

From -LOVERS

キスから始まる2人の儀式。
自分の唇を使ってお互いのそれを愛撫するように濃く、深く。

「…んっ…ふ…」

唇から、頬、耳たぶ。
首筋から鎖骨に印をつけられながら…温度が上がっていく。
敦賀さんがこっちを見上げながら、するするとキャミソールをずらして…胸に唇が触れた。
私は膝立ちで、座っている彼にまたがって、ソファの上。服は…着たままで。
縋るように肩に手を置いた。

もう何度ここで抱かれただろう。
ベッドに行く間もなく始めてしまう自分達が、とても罪深いことをしてる気がして…。

逢いたくて。もう何日触れていないのかわからなくて。
“こう”なる前から、きっとわかってたはずなのに、数日逢えないだけで寂しくて…。
今日は顔を見たときから、もう、身体の温度が上がってしまってるの…。

だから、すぐそこにいるんだ、って…確かめさせて…?

ちゅく…

わざと音を立てて吸い上げられて、身体がそれだけで震えてしまう。
下からやわやわと揉み上げられて、
尖った乳首を唇で挟んで捏ねられて、息が上がっていく。

「はあ…っ…あ」

「こうされるの好きだよね…すごく気持ち良さそうな顔してる」

ねっとりと…長い間左右を攻められて、もう敦賀さんの言葉も届かない。
乳首と乳房を攻められてるだけなのに、それだけで、いってしまいそう…。

大きいとはいえない私の胸に、敦賀さんが顔を埋めるようにして全体を舐めはじめた。
ぬるりとした舌が這い回る感触に、背筋からぞくぞくと上ってくる何か。
胸だけでも…もう…。

「ん…っく…ぁあ…っ…あぁ…あ」

そのうちに、胸の愛撫を続けられながら下着に手を伸ばされる。
長い指にひっかかれるように上から何度もこすられて…
熱いものが下着の中にあふれ出すのがわかる。

合間にも、吸われたり甘噛みされたりして、感じきった乳首が痺れてる。
それだけで登りつめそうに煽られた身体が…次を求めておかしくなってしまいそう。

「っ…敦賀さ…」

布地越しに触れられたのがもどかしくて、名前を呼んでしまった。
彼は少し笑いながら、いじわるっぽく「何?」と聞くだけで、手をまた胸に戻してしまう。

早く触れて欲しいのに…

「や…っ…ああっ…っ」

乳首をぎゅっと絞られて、押し出されるように喘ぐ声が、ねだってるようで恥ずかしい。
でも…欲しいの…。

「感じやすいよね…ほんと、かわいい…」

たまらなくなって、身体を這い回る彼の手を掴んで…そこに導いてしまう。
欲しくて…恥ずかしいとか…もう考えられなくなって。

「欲しい?」

満足そうな敦賀さんの声。
こくこくと頷くと、下着の中に指が入ってきて、いきなり尖りに触れられる。

「あああっ…あ、あ、やあっ…はあ…んっ…」

「すごいびしょびしょだよ?やらしいな…こんなにしちゃって…」

じらすように動く指に、腰を揺らめかせてしまう。
もっと…もっと。

表面を撫でるだけの指が憎らしくなって、敦賀さんを睨みながら。

「…いじわるしないで…?」

何を言ってるのかもうわからなくなっていく…

次の瞬間、くちゅ、と音を立てて敦賀さんの指が私を控えめに貫く。

「あああんっ…あ」

「何本入るのかな…」

ゆっくりと上下される指が1本…2本と増やされていく。
奥をひっかくように暴れる指をきゅうっと締め付けて、自分から動かしてしまう私。

「キョーコ、いきそう?」

囁かれて、スピードを上げられて、半狂乱になって。

「ああんっ、あ、やだ…っ、あ、あああっ、あああ―…っ」

きゅう、っと乳首を強く吸われた瞬間、何かが身体の奥ではじけて。
腰だけを突き出すようにして敦賀さんに向かって落ちていく身体。

「気持ちよかった?」

敦賀さんの声が遠くで聞こえる…。

*

もっとよくしてあげる。
そう囁いて、敦賀さんは私の身体から衣服を取り去ると床に横たえた。
うつぶせから、腰をぐっとつかまれて、お尻を高く突き上げた格好になる。
熱いものがあそこに触れたと思ったら、ぴちゃ…ぴちゃという音と共に
達してまもない場所を再び敦賀さんに捕らわれてしまっていた。

さっきより敏感に感じてしまう。こんな格好でも…。

「ひくひくしてるよ?そんなに欲しいんだ…」

敦賀さんはいつも言葉でも私を感じさせてしまう。そして…ダメにされちゃう。
甘くて低い艶やかな声。
やらしいことたくさん聞かされて言わされて…。

私達がこんなことしてるって誰も知らない…。
こんな敦賀さんだって、こんな私だって…多分誰も知らない…。
誰にも知られてないからこそ、知られちゃいけないからこそ、
2人っきりになると、お互いがお互いを求めてしまう。
ここには他に誰もいない。
もっといっぱい敦賀さんを感じていたくて…

「あ…」

もう一度、するりと入ってきた指を絡めるように私の中が揺れる。
締め付けて…離さない。
敦賀さんも、奥を擦りあげるように何度も何度も抜き差しを繰り返して私の身体を煽るだけ煽る。
舌で外の襞をなぞられて、おもわず身震いしてしまう。
そして中をぐいぐいと押されてかき混ぜられて、もう我慢できなくなって。

「つ、敦賀さ…ん…っ…も、ダメ…ぇ…我慢できな…っ」

それ、が欲しくて懸命にねだる。

指じゃダメ…っ…はやくきて、いっぱいにして…っ…おねがい…

「…どうしようかな…」

何度目かの波にさらわれそうになりながら、指に合わせて動く。
感じるところを強く押されて、もう何もわからなくなって…

「ん、ああ、ああんっ、あ、はあ…っ、やだも…うっ…」

「待ってて…」

つぷ、と指が抜かれて、すぐに後ろから敦賀さんのそれが私の中に入ってくる。
息をつきながら、満たされるのを待つ。
じらすように少しずつしか入ってこないのを、自分から動いて咥えこむ。

「…すごい眺めだよ…キョーコ、興奮する…」
「…は…あ…っ」

すぐそばにあるテーブルに縋ると、敦賀さんの手が揺れていた私の胸に下から触れて。
手は乳房を覆い、指で乳首を弾かれるようにふるふると上下に揺すられる。
与えられた快感にきゅっと目を瞑ってしまう。

もう…気持ちよすぎておかしくなりそう…っ

「ああ、っはあっ、あ、あっ…あんっ…あ…っ」

背中に口付けられながら、深く穿たれて、繋がれた場所からつたい落ちる蜜。
ぐちゃぐちゃと私をかき混ぜながら挿入を繰り返すその熱いモノ。
動き続ける敦賀さんにもう声を上げてただ身をゆだねるしかなくなる。

気持ちいいの…

「こっち見て…」

同じ方向を向いていたのを、ぐいっと身体を回されて向かい合う。
急に向きを変えられて、顔をしかめた私に敦賀さんがキスをして。

「やっぱりこ…してるほうが…いいね…キョーコ…っ…かわいい…」

姿勢を整えて、再び昇り始める身体。
必死にしがみ付いて、指を絡めるように腕に手を伸ばして
唇を噛んでも押し上げられるように響く淫らな私の声。
目を閉じても感じる敦賀さんの荒くなる呼吸が、急かしてるようで…もう…ダメ…。

「あ、あっ、あん、も…ダメ、敦賀さ…あっ…ああっ…!」

甘い囁きと、波に呑まれて思い切り…身体が震えた。
大きな背中に縋りつくように跡を残して。

「気持ちよかった…?」

息をつく合間に敦賀さんが囁く。
答える代わりに…キスをせがんだ。

あなたとなら…あなたしか知らない…けど…。

ご飯食べるのも、こうして身体を繋げるのも、2人ですることならなんでもいいの。
一緒にいたいだけ。
忙しいはずなのに時間を作って、私と過ごそうとしてくれる。

多分、無理してくれてるんだよね…?

もっと何か…私も敦賀さんのために
してあげられることがあればいいのにな…。

好きなだけじゃ足りないよ…。

「敦賀さんは…?」

ね…私とするの、気持ちいい…?



2005/09/17 OUT
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